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“Z33CSコンセプト”製作記 その4

ついに始動し始めたクルマニンゲンZ33CSコンセプト!前回ではパワー面からのZ33の素の実力を調べた。今回はスポーツカーの生命線である「パワー・ウエイト・レシオ」の重要項目でもある「車両重量」にスポットを当ててみたい。

スポーツカーの生命線「パワー・ウエイト・レシオ」とは?

Z33の素の実力を調べる。今回は「車両重量」にスポットを当てるが、意外にこの「車両重量」は気にされていない。少しレースやチューニングに興味があったりする人は既に知っていると思われるがクルマの運動性能を測る尺度として「パワー・ウエイト・レシオ」というものがある。これは対象となるクルマの持つ動力性能、つまりそのクルマの持つ「車両重量」を馬力で割り、1馬力あたりの重量を測るものでありkg/psという単位を使う。これにより他のクルマとの比較ができたりもする。一般的に言われていることは、この値はそのクルマの加速性能を表し数値が小さいほど性能が高いという。F1などではこの値は1kg/ps前後といわれており、SuperGTのマシーンで2kg/ps前後である。市販のクルマに関して言えば(古い基準でもあるが…)、何もしていない一般車で10kg/ps前後。ライトウエイト・スポーツといわれるもので7kg/ps前後、スポーツカーで5kg/ps〜7kg/ps、スーパースポーツといわれるものが5kg/ps前後といわれている。また「パワー・ウエイト・レシオ」はそのままハンドリングの性能にも直結するものであるからスポーツカーとしての尺度を考える上では重要な指標なのだ。

ではZ33ではどうか?前期型のZ33のカタログ車両重量はすべての液体、つまりエンジン・オイル、ラジエター水、クラッチ・オイル、デフ・オイル、ガソリン等々が入っていない状態、つまり「乾燥重量」といわれるもので1440kgとなっている(バージョンSの場合。ノーマルスペックでは1430kg)。参考までに中期型(294psモデル)と最新のHRエンジンを積んだモデルではナント1480kgと40kg増えている(バージョンS)。すでにこの時点で前期型のZ33はエンジンの馬力では劣っているが重量に関しては勝っていると言えよう。しかも、今後チューニングを考えるのであれば(つまり馬力を増していくのであれば)この−40kgは有利になると考えられる。以下にカタログ数値上での単純比較を載せておこう。

  • 前期型:PWR(パワー・ウエイト・レシオ)5.142kg/ps
  • 中期型:PWR(パワー・ウエイト・レシオ)5.034kg/ps
  • 現行型(HRエンジン):PWR  4.728kg/ps
車両重量チェック!

では実際に車両重量を測ることになるが、クルマニンゲンではクルマの素の実力を測るため乾燥重量ではなく実際数値で測ることにした。ちなみに計測時のガソリン量はメーター読みでちょうど半分のところであった。計測方法はコーナーウエイト計測で4つの数値、つまり前後左右でのコーナーウエイト数値の合計とした。その結果、クルマニンゲンZ33の車両重量は1477kgという数値が計測されたのである!

コーナーウエイトはこのように計測します。

右前輪は415.8kg

左前輪は384.4kg

右後輪は333.4kg

左後輪は343.4kg

計測内容の検証!

コーナーウエイト計測で1477kg。つまり実質の重量は約1480kgと考えてよいであろう。前回計測した馬力(245ps)からPWRを算出するとクルマニンゲンZ33のPWRは6.028kg/psとなる。この数値を元に他の世界に名だたるスポーツカーたち(排気量が近い)と比較をしてみよう!

  • クルマニンゲンZ33:6.028kg/ps(実際数値)
  • 前期型Z33:5.142kg/ps(カタログ)
  • 現行型Z33(HRエンジン):4.728kg/ps(カタログ)
  • ポルシェ911 モデル997カレラS:4.112kg/ps(カタログ)
  • ポルシェケイマンS:4.677kg/ps(カタログ)
  • フェラーリF355ベルリネッタ:3.789kg/ps(カタログ)
  • フェラーリF360モデナ:3.575kg/ps(カタログ)

参考としてライトウエイト・スポーツの真髄ロータスの数値も上げておこう。

  • ロータス エクシージ:4.557kg/ps(カタログ、車両重量は875kg)
  • ロータス エリーゼS:6.323kg/ps(カタログ、車両重量は860kg)

今の段階ではクルマニンゲンZ33はPWRに関してはどのスポーツカーにも劣っている。とくに過給機を積まないクルマではこのPWRはスポーツカーとしてのアイデンティティが問われる生命線でもある。この結果に関してRevolfe S.A.代表の溝田氏の意見は、

「実際数値で見るならばこのような結果は妥当と考えてよいでしょう。乗った感じはもっとスポーツカーみたいなフィーリングを味わえるのでそこは日産の演出が上手いと思います。また前後での重量比率を見てみると54:46とカタログ値に忠実なのが面白いですね。乾燥重量ではなくても理想的な前後バランスが保てています。ただクルマニンゲンZ33としてはこの全体結果は乏しい限りですよね(笑)。まあノーマル状態なのでこれからですが、この結果から今後のチューニング方向として町乗りでの実用性との両立を考えるとパワー方面での大規模なチューニングはどうしても避けたいです。つまり軽量化は大きな課題となってきそうですね。」

これでクルマニンゲンZ33の素の実力が分かった訳だが、今後はこのデータを元にパーツ選定を進め実際のチューニングに突入していく。クルマニンゲンZ33はどこまでライバルたちに追いつき追い越せるのか?今後も目が離せない!

次回はステージ1のパーツ選定をおこなっていく。乞うご期待!

協力:Revolfe S.A.



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