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=第二夜= 弐章 【A Genuine Enemy】

≪AM3:30 環状内回り≫

首都高内回りは久しぶりだ。
相変わらず小排気量の車が勢い良く走っている。
俺のSupraをじろじろと見ながら、通り過ぎてゆく。

こんなとこにくんな、って感じの目で見ながら・・・。

彼らの邪魔をしないようにゆっくりとレインボーブリッジを目指して走っていた。
まさにその時、、背後に久しぶりに鈍器の様な重いプレッシャーを感じた。
音、車の上下動、外見、その全てが俺のSupraを否定しようとしている。

「ふう、33Rか・・。」

たまたま前が相当に詰まっており、その間にグローブをはめる。
40km走行ー80km走行までの感じで暫く進む。
前が空いたら直ぐに全開になる事はSupraも後ろの33Rも気がついているはずだ。
後ろの33Rは派手な面構えで、ボンネットの加工さえ目に入る程、接近してきている。
相当腕に自信があるのだろう・・・。
嬉しさと恐怖心が入り交じる。

左車線のトラックが左の出口から降りた。
殆ど差は無かったと思う。
同時に加速し、間隔が変わらない。

一瞬で3速まで入る!!

俺も、そいつも面喰らったと思う。
首都高の荒れた路面で、しかも市販ラジアルで耐えられる馬力は600〜650と言われている。
それでも白煙を上げて、ホイールスピンをしながら加速してゆく、お互いの姿に驚きを隠せない。

「フム・・・。」

悔しいがコーナーの入りが33Rの方が上だった。
INをつけないくらいのOver-SpeedでつっこんでいくSupraに対し、33Rは確実にINをついていく。
コーナーの後半、いつもよりもワンテンポ早いタイミングで右足を踏み込むSupra。

スライドするTireの悲鳴とウエストゲートの開放音が共鳴し、一台の獣の咆哮となる。

目の前に超高速のS字が見えてきた。
Sunday Driverにとってみれば、ただコーナーがあって直線、そしてまたコーナーという認識だろうが、
スピードに犯された夜光虫達にとってみれば一切のミスも許されない250km/h前後のS字となる。
いつも通りのテンポ、ラインで入る。
なるべく直線的に抜けるライン。
しかし33Rは、路肩までタイヤを入れS字の最初のコーナーに入った。

ここまで速いR・・まさしく『A Genuine Enemy』

雑誌などでよくこのRは目にした事がある。
やらせかと思っていた自分がいた。
そしてRはそんな思いを全て否定するかのように・・・。

Supraを抜いた・・・・・。

R-Bridge手前2コーナー目の悪夢。
そしてSupraは、焦る心を抑えて後につく。

俺の前にいた真紅な丸灯は、○○○と言う首都高Shopのデモカーであった。
R-Bridgeから湾岸に入っても二台のBATTLEは終わらない。
R先行で260以上でのスラロームが続く。

しかし、段々と○○○の運転がラフになってきた。
先程までヌメッと切っていたステアリング操作も、雑になってきている。
後ろにいると全てがわかる、タイヤも辛いのだろう。

湾岸の途中で首都高に戻る事も出来るのだが、33RもSupraも一番右車線から動こうとしない。
全開ー制動ー全開ー制動が続いている。

『このまま・・つばさか・・・・お前の丸ランプを見るのはこれが最後だ。絶対に・・・。』

≪To be continued...≫


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